「月読神」 2006,May |
-[月読神(ツクヨミノカミ)]----------------------------------------------- 絵はジオングに対抗してニューガンダムです。あながちウソではないです(痛。 対戦カードゲームにおいて、夜属性は遠距離攻撃に特化すると聞き、 (三日月=月のイメージ)から弓を持たせ、馬に乗り流鏑馬へと着想し、 更に背中と馬脚の付根に、白黒三十の合せ鏡を装着。 それに、三種の神器の鏡と勾玉を加えた完全武装形態を描きました。 弥生系の姉とは趣きが違い、和風テイストに重きを置いています。 イメージカラーを青とし、夜を表す白と黒で、寒色にて全体を仕上げました。 -【月読に対する考え】--------------------------------------------------- 神話において重要な立場にも関わらず紀記には誕生の瞬間しか描かれていない月読。 =(いこーる)それは、好き勝手自由描いて良いという美味しいキャラということ(死 そういうことでなので、女性にしてしまいました("■" <あはー -【天照と月読】 この関係性は諸説あり、互いが昼夜という相反すモノであり、且つ、 互いは同じものであるという考えをもって、大体の流れに概ね共感しています。 その中でも老・若卑弥呼と天照・月読との関係性に強く関心があります。 卑弥呼の生きた年月は80余りと言い、当時の平均寿命から考え二人説があるようです。 老・若卑弥呼。天照・月読という、互いが相反する出会ってはいけない存在であり、 二人で一人という説を意識しながら、イラストを観ていただければと思います。 -[全体のデザインについて]----------------------------------------------- 新月・三日月・半月・満月と、月の変化する形状を主眼にした武装を思案しました。 また、月は兎。という着想から獣色を出し、矢羽は毛になっています。 月読自身は海の八重(干渉)も支配すると知り、髪を碧(あお)くしました。 (そのことから馬だけでなく、船に乗った姿でも描かれるようです) ちなみに背景の人は、月読着物バージョンです(念のため。 馬は兎のイメージ(白と赤)です。白い毛並と、紅い眼+焔のような鬣です。 名は虧盈【きえい】(月の満ち欠けの意) 脱兎の勢いで走ります。 また、模様は雲を表し、隅の紋には、月は月読。八ッ星は勾玉とし、勾玉=首輪 (五百箇御統の珠(イホツミスマルノタマ)=天照と。それとなく意識させています。 ------------------------------------------------------------------------ 次からは武装について四つ、説明します。 1流鏑馬(ウマ) 「皇太神宮儀式帳」や「倭姫命世紀」では馬上の男神という説を知り、 (三日月=弓のイメージ)からきた大弓の着想を合わせ、 流鏑馬としました。 2大弓 三日月からの着想です。大弓の形状は刀を模し,接近戦としても使用。 全体的に和の雰囲気にも関わらず、形式は西洋のアーチェリーです。 西洋の武装アーチャ−がつける腰の防護装備を、三種の神器*1 としました。 3月鉾(つきぼこ) 姉の三ッ矢と同じ効果です。 半月をどこかに配そうとし、鏑矢と重ねて矢尻を模しました。 また。矢自体を大きくして、鉾として接近戦用の武器になるようにしました。 4三十の従者(合せ鏡) 一説に、高天原を去る際。15人の黒衣を着た者と15人の白衣を着た者を連れた という。そこで、白鏡と水鏡(黒)とで、一対の合せ鏡として表し、また、 月読みは月を背負った御姿で描かれるので、 円形に配列しました。 黒衣白衣が上弦下弦を指すと解し、月を読む命として、時(暦)の神という 意も表しました。 余談ですが。戦い方は、合せ鏡という後ろ姿をみるために二つの鏡を配する という隅々まで見渡すというニュアンスから、まさにファインファンネルの ように扱います;光の矢*2 を放ち、光を反射して軌道修正をしてくれます。 -【三種の神器(銀の鏡と勾玉)】-------------------------------------------- *1鏡は天照からの神託を授かるものです。 ということから、電話みたいに一対になっているはずだと発想。 天照に金の鏡。月読に銀の鏡を持たせています。 勾玉は幾星々の象徴とも聞きます。そのタマをつかい光の矢として放ちます。 …太陽神との仲違いの説に、産み出す源である珠を捨ててしまうというのがあり、 その捨てた珠を、着服させました(非道; 「西アフリカ(昼夜仲違説)」 http://enkan.fc2web.com/minwa/seisin/2_01.html ------------------------------------------------------------------------ |