---[神大市姫神(カミオオイチヒメカミ)]-----------------------------------
スサノオの浮気相手です。ウヒャァ(>■<;<八重垣って詠ったのに
対戦カードゲームにおいて、初期は遠距離月属性であったので、
スサノオが護衛する。という形を元に、
途中で木属性に代わったことにより、スサノオが護り,市姫が癒す。と構成しました。
[市姫の人格]
まず名の由来である、市場というイメージから、
明るく活発で芯の強い、頼れる娘というのを基盤におき、
また、派手で華やかな装束を身に纏わせました。
市姫は牡丹。櫛名田は椿と。ふくよかで派手さと、凛として小奇麗さという
対称的イメージも意識をしました。
またウカノの母ということで、やや狐っぽさも入れたつもりです(実際の狐もいるし;
-【市姫に対する考え】---------------------------------------------------
そもそも市とは何なのか?と考えてみた。
それは人と人の交流地点。つまり道と道とが交錯する分岐地点、
”岐(ちまた)”のことを指すのである。
私の郷土も川と川とが混じる場所だったので、昔は宿場町として栄えていたらしく、
市とはそういう、人の量が過度に増える地点で、行われていたのである。(当然か;)
また、岐(ちまた)とは巷とも書き、市ということを広い意味(人が集まる)で
捉えるならば、街全体のことをも意味するのである。
-[スサノオと市姫]-------------------------------------------------------
スサノオと市姫の恋愛騒動を二種類の見方にて考えた。
・市場とは出会いの場所である。
きっと不良に絡まれた市姫を、スサノオが助けることから、
馴れ初めが始まったのであろう。と想像し示したのがイラストである。
(あながち冗談でもないし;)
−兎にも角にも、そういった岐(ちまた)にて出会う。
…ということを言い当てた名であろう。
・もう一方の見方は、雛市からくる。
雛市とは、その文字の通り置き台を雛壇のように段差を付け、
商品を見易くする為のものである。
しかし、市姫の場合だと、雛人形としての意味合いが強くなる。
それは、市姫自身が雛人形のように美しく粧し込むからだろう。
荒くれ者のスサノオだが、冷静に考えるとその地位は物凄く高いものであり、
交際相手としてはかなり美味しい相手なのであり、
人である市姫は、美しく着飾るのである。
この二つ。言うならば前者を[自由恋愛タイプ]であり、
後者を[御見合い玉ノ輿タイプ]である。
市姫一人見ても、多様な受け止め方があり、面白いです(^■^
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-[市松人形は市姫?]-------------------------------------------------------
上記通り、雛人形としての意味合いの強い市姫。
そのことからひな祭りであつかわれる、子供の遊び道具【市松人形】との関係性が考えてみる。
そもそも、ひな祭りの起源は古く、平安時代の中ごろ貴族の間で、体を人形でなでて、
その人形を川に流す"厄除けの行事"として流行ったものであり、
天下太平の江戸時代になり、ようやく庶民の祭りへとなり、人形を美しく飾るようになりだす。
ポイントは江戸時代になり、長期的平和な期間に稲荷信仰や桃の節供・上巳などが混合したのではないか。という点である。
時代とともに、ひな祭りは、王朝風の美しい雛人形へと変化し、人々に愛玩され鑑賞されるようになり、ひな祭りから市姫としての市松人形が出現したのだ。
しかし市松人形の実際の由来は、江戸時代の人気歌舞伎俳優「佐野川市松」を模して作られたものである。
…これらの事を考慮すると、市姫としての市松人形ではなく、その逆、市松人形から神大市姫神が出現したのではなかろうか。
市姫は、様々な折り重なりや混合・習合などにより、庶民のなかから生まれ、スサノオらの
高天原との血縁を結び、神の一族として後天的に加えられ、神大市姫神として今日にいたるのであろう。
浮気相手だし(笑
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ちなみに、牛頭天王スサノオとの間にできた息子、宇迦之御魂神【ウカノミタマノカミ】(倉稲魂神)
は稲荷信仰で知られている。
その祭りが「初午祭」(はつうまさい)であり、ウカノは和銅四年(711年)の二月の初めの
午の日に降臨されたとも、また民俗学者の見解では、ウカノは農業神であり、農耕に使用する馬、
つまり午の日を祭日として選んだという説もある
どちらにせよ、字で書いて「牛」の日に現れたというのは、スサノオを彷佛とさせ、実に興味深いです。
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このサイトの其の七に、市松人形や佐野川市松の詳しい記載がありまふ。
http://www5.nkansai.ne.jp/shop/kadoma/sauvage.html
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