「天照御大神」 2006,May










-[天照大神(アマテラスオオミカミ)]---------------------------------------
絵はフルアーマ−パーフェクト・ジオングです。ウソです。

対戦カードゲームを造るということと聞いたので、男装し鎧を身に付け武装し、
さらに三種の神器を加えた最大最強形態を描いてみました。
(時期はスサノオが草薙の剣を献上したときから、ヤマトタケルに渡した期間と想像)

描くにあたって二つと一つのことを意識しました。
それはできるかぎり古事記諸説に描かれていることを再現することと、
誰もが持っているであろう天照のイメージに沿うようにすることでした。

そして、ご要望であったエロかっこいいデザインを念頭に頑張ってみました。



最初に、天照のイメージカラーである白。そして赤・橙・黄などの暖色を意識しました。
服の色を白にしたのは、古来より麻(マリファナ)の繊維を衣服に使ったと聞いた事と、
天照=太陽であり、その太陽を表す化身の烏。つまり三ツ脚八咫烏を示すこと。
かつ幾羽の中、希少な白烏を連想*1 し、白をベースカラーとしました。

それと、太陽の色温度が5200度を示す黄色(金)であることから、助カラーを金として構成してゆきました。

全体のデザインについて。
 白い烏ということで、烏のもつ流線形を念頭に、そして左腕を除き
 左右対称のイメージで思案しました。
 特に、腰のスカート(状の鎧)が一番、天照さをだしていると思います(笑
 また[獣爪][水の湧出るさま][鞆の形状]それぞれの由来をもつ巴紋様を三カ所に
 各々の意味で、彼方此方にちりばめてみました。
 エロかっこいいという課題が難しく、薄い黒上着と、袴のように腰部が
 過度に割れたズボンで挑戦してみましたがイマイチでした;
 エロかっこいさは絵柄で出るものなのだと思いました(=■=;
  性格は「ハウルの動く城」のハウルみたいに、正にも負にも100%の行動を
 起こしてしまう微妙に複雑で、だけど冷静な性格のイメージです。
 完全武装してまっ先に突出したりとか、途端天岩に引きこもったりとか。


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 次からは天照の武装について最初に三種の神器についてそれぞれ三つ。
天照が身支度をした男装について二つ。順に説明します。

長いので本当に暇な時にでもお読み下さい。

【三種の神器】
1草薙の剣。
    剣は二振り存在します。遥か昔、源平の乱にて古・草薙は海に沈み、
    今の皇室は新・草薙(日向ナントカ)を継承しています。
    今回は古・草薙を想像し、邪馬台国時代の国産青銅剣を意識し、また、
    大剣という印象もありましたので、それらを考慮して描きました。
    青銅と言えど、今は錆ついてるが昔はピカピカの金色だったらしいです。
    また、鍔と柄が円状に繋がっているのは振る事のみの設計でふ。

2八尺瓊勾玉。
    勾玉を貫き通した長い緒と記された、父から授かった首飾ミクラタナノ神で
    ある五百箇御統の珠(イホツミスマルノタマ)(更には八尺瓊勾玉のことも
    指す)*2 を上半身に巻き付けた姿を弓弓(ギザギザ)の形に折り畳んで肩装備
    や釧(腕輪)、頭パーツ。最後に頭から首に垂らし、飾り立てました。
    この勾玉もまたどこかの時代で紛失しているらしいでふ。

3八咫鏡。
    一番簡潔なデザインで、円形の鏡を頭に付けただけです;
    ただ天照の印象と合致させているものだとも思っています。
    また一説に、天照が金と銀の鏡を持つと聞いたことがあるので、
    左の膝にももう一つ、鏡を装着させました。唯一今も現存する神器です。


【天照の通常戦闘着(男装)】
1鞆(とも)
    一番の見所であると思っている鞆です。
    鞆とは遥か古来人が戦争の際、威勢のよさを競う為に思案された器具であり、
    革製で形状は三日月または円。左手首内側に付け,弓を射る時,弦が釧(腕輪)
    などに触れるのを防ぐ役目を果たし、またその際に、威勢よく高鳴りする。

    しかし現在では形状詳細は不明とのことで、思いきって左だけに大きな
    左腕武装を付け、そこを中心にした鎧武装を思案しました。
    また縄文土器の模様し、"古来からの神"という表現を強めました。
    ちなみに、弓を射る際、上部に大きく突起した部分が顔を防護する設計です。
    (狭間付き)

    肝心の鞆ですが,一説に図案化した勾玉模様が靹絵・巴と呼ばれ始めたらしく、
    左手首内側に翡翠の勾玉をつけました。

2靱(ゆぎ)
    千本の矢が入るという靱を後光と重ねてみました。
    また、矢の材料である羽から、烏の事から翼や尾にしたら良いと考え、
    ブラジルのカーニバル風味にし、千本矢を光の翼として表現しました。
    さらに五百本の矢が入ると言う腰の靱には、バランスを考慮し三本の矢に
    変更し*3 、3発限りの必殺業にというようにしてみました。

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*1太陽=白い烏のイメージがついたのは「朝霧の巫女」によるもです;
http://hiruko.cool.ne.jp/tokuten/html/opss/opssmain.html
旧サイト「日瑠子陛下行幸のようす 」
http://hiruko.cool.ne.jp/index.html
*2あくまで一説で、本当の所はどうなのかはまだ理解しきれてません;
 その説だと、ミクラタナノ神は八尺瓊勾玉であり、噛み砕き口から吹かれた珠は
 銀河であるそうです。
*3いつの間にか500を50と勘違いして、三つの鈴が三角に引っ付いた「五十鈴」と
 言うものがあり、陽数字である3本だし切りがいいかなと。勘違いして三本に;
http://homepage2.nifty.com/daiitoku/singu.htm
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